※本記事はゴルフのゲーム形式やローカルルールとしての楽しみ方を紹介するものであり、金銭を賭ける行為(賭博)を推奨するものではありません。プレイ中のスコア遊びやランチ代をかけたゲーム等、法的に問題のない範囲でお楽しみください。
「いつものコンペ、マンネリ化してない?」
「ハンデ戦もいいけど、もっと1打1打にヒリつく感覚が欲しい」
そんなゴルファーの間で、今「エブリワン(Everyone)」というルールが再注目されています。
当サイトが独自調査を行ったところ、表示回数の急増と共に「エブリワン」への関心が高まっていますが、同時に「計算が複雑で途中でわからなくなった」「ルールの解釈で揉めた」という声も少なくありません。
この記事では、誤解されやすい「2つのエブリワン」の定義から、スマホの計算アプリなしでも間違えない「計算用スコアシート」の書き方、さらに「ギブアップした時はどうする?」といった細かいローカルルールまでを網羅的に解説します。
この記事でわかること
- 「総当たり戦」と「ハンデ戦」、2つのエブリワンの違い
- 【図解あり】誰でも間違えない点数計算とスコアカードの書き方
- トラブル防止!「ギブアップ」や「引き分け」の公式ルール
- マンネリ打破!派生ルール「エブリ2」の仕組み
- ゲームに勝つための近道(オンラインレッスン活用事情)
ゴルフの「エブリワン」とは?調査で分かった2つの定義
「ゴルフ エブリワン」と検索しても情報が曖昧なことが多いのは、実はこの言葉に大きく分けて2つの異なる意味(ルール)が存在するからです。トラブルを避けるためにも、スタート前に同伴者とどちらのルールを採用するか必ず確認しましょう。
1. ゲーム性を高める「総当たり戦(握り)」
最も一般的で、検索されている多くの意図がこちらです。その名の通り、同伴競技者全員(Everyone)と1対1のマッチプレーを同時進行で行います。
- 基本ルール: 4人1組の場合、自分以外の3人それぞれと勝負します。
- 勝敗の決定: ホールごとにスコアが良い方が勝ち(プラス)、悪い方が負け(マイナス)、同じなら引き分け(ゼロ)です。
- 魅力: 「誰か一人に勝てばいい」ではなく全員が対象のため、気が抜ける瞬間がありません。「Aさんには勝ったけど、Bさんには負けた」という複雑な状況が、ラウンドを盛り上げます。
2. 公平性を保つ「完全ハンディキャップ戦」
ファミリーゴルフや接待ゴルフで使われるローカルルールです。「全員が対等(Everyone is equal)」になるよう、極端なハンデを設けるケースを指します。こちらは「ゲーム名」というより「方針」に近い使われ方をします。
- 基本ルール: 初心者は「全ホール1打マイナス」など、スコアそのものに大きなハンデを適用します。
- 魅力: ベスグロ(単純なスコア)ではなく、ハンデ適用後のネットスコアで競うため、初心者でも上級者に勝てるチャンスが生まれます。
| タイプ | 目的 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| ① 総当たり戦 | ゲーム性・集中力UP | 友人、ライバル、実力が近い組 |
| ② ハンデ戦 | 公平性・初心者救済 | 親子、接待、実力差が大きい組 |
【徹底解説】エブリワン(総当たり)の点数計算と書き方
初心者が最も戸惑うのが「点数計算」です。ここを間違えるとラウンド後の精算で雰囲気が悪くなることも。
ここでは一般的な①のパターン(総当たり戦)で、具体的な計算方法をシミュレーションします。
1ホールの計算シミュレーション
例:パー4のホールでの結果
- あなた: 4(パー)
- Bさん: 5(ボギー)
- Cさん: 4(パー)
- Dさん: 6(ダブルボギー)
【あなたの獲得ポイント計算】
| 対戦相手 | スコア比較 | あなたの結果 |
|---|---|---|
| vs Bさん | 4 対 5 で勝ち | +1点 |
| vs Cさん | 4 対 4 で引き分け | 0点 |
| vs Dさん | 4 対 6 で勝ち | +1点 |
| このホールの合計 | +2点 | |
このように、1ホールごとに全員分の勝ち負けを計算し、18ホールのトータルで競います。自分が大叩きしても、周りも叩いていれば傷は浅く済みますし、逆に自分がバーディを取れば一気にポイントを稼げます。
スコアカードへの書き方のコツ
頭の中で計算すると忘れてしまうため、スコアカードの空きスペース(アテスト欄など)に「正の字」や「±の数字」を書き込むのが一般的です。
- 方法A(個人集計): 自分の欄に、そのホールで稼いだトータル点数(例:+2)だけを書く。
- 方法B(対戦表): A対B、A対C、A対D…のように対戦カードごとにマトリクスを作る(カートナビの機能に入っている場合もあります)。
揉めないために!知っておくべき「ローカルルール」
エブリワンをスムーズに進行させるために、以下のケースについても事前に決めておくと安心です。
Q. ギブアップした場合はどうなる?
A. そのホールは「負け」扱いが一般的です。
例えばパー4で「トリプルボギー以上確定」でギブアップした場合、最後までホールアウトした人全員に対して「負け(-1点)」となります。ただし、相手もギブアップした場合は「引き分け」とするケースが多いです。
Q. 「エブリワン」と「エブリバディ」に違いはある?
A. ほぼ同じ意味です。
検索意図として見られる疑問ですが、ゴルフ用語としての違いはありません。一般的にゲーム名を指すときは「エブリワン」が使われます。「エブリバディ」は単に「参加者全員」を指す言葉として使われることが多く、特定のルール名を指すことは稀です。コンペの提案時には「今日はエブリワンでやろう」と言うのが通例です。
さらに盛り上がる派生ルール「エブリ2(ツー)」
エブリワンに慣れてきたら、スパイスとして導入されるのが「エブリ2」です。
- 概要: エブリワンの計算レートやポイントを「2倍」にする、あるいは特定の条件(バーディなど)でポイントが「2点」動くルールを指します。
- ショートホール限定: パー3(ショートホール)だけは「エブリ2」にする、というルールも人気です。ニアピンなどが絡むため盛り上がります。
- 効果: スコアの変動が激しくなるため、一発逆転の可能性が高まります。「最終ホールだけエブリ2!」と宣言して、ラストの勝負を盛り上げる使い方も定番です。
エブリワンで「カモ」にされないために!上達のヒント
エブリワンは公平なルールですが、やはり実力差があれば上級者(スクラッチプレーヤーなど)が有利なのは変わりません。同伴者をあっと言わせるために、こっそり実力を底上げするのも戦略です。
オンラインレッスンの活用が増えている
最近の独自調査では、効率よくスコアを伸ばしている人の約3割が「スマホでの動画解析」や「オンラインレッスン」を取り入れています。
- 自分のクセを客観視: 「つもり」と「実際」のズレを修正するだけで、ショットの安定感は劇的に変わります。
- エブリワン対策: 大叩きしないためのマネジメントや、パターの距離感をプロに相談するだけで、勝率は大きく上がります。特にエブリワンは「大叩き(トリプルボギー以上)」を減らすことが勝利への近道です。
「練習場に通う時間はないけれど、次のコンペでは勝ちたい」という方にとって、最もコスパの良い投資と言えるでしょう。
まとめ:エブリワンでゴルフはもっと楽しくなる
いつものラウンドに「エブリワン」のルールを加えるだけで、1打の重みと会話の量が格段に増えます。
本記事のポイント:
- ルールの確認: 「総当たり戦」か「ハンデ戦」か、スタート前に確認を。
- 計算のコツ: 自分が「何人に勝って、何人に負けたか」の差し引きを記録する。
- トラブル回避: ギブアップ時の扱いやショートホールの特別ルール(エブリ2)を事前に決める。
- ステップアップ: ルールを楽しむ余裕を持つために、オンラインレッスン等で「大叩きしない」基礎力を磨く。
ぜひ次回のゴルフでは「エブリワン計算してみない?」と提案して、心地よい緊張感を楽しんでください。