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ゴルフのワンペナとOBの違いは?水溜りは無罰?正しい場所とドロップ方法

ゴルフにおいて「ワンペナ(ワンペナルティ)」は、スコアを大きく左右する重要なルールです。しかし、「OBとの正確な違いは?」「赤杭と黄杭はどう違う?」「どこから打てるの?」と、迷ってしまう場面も多いのではないでしょうか。

この記事では、2019年のルール改正に対応した最新の知識をもとに、ワンペナの正しい処置方法、ドロップのやり方、そしてOBとの違いを徹底解説します。

特に「水溜り」と「池」のルールの勘違いは損をする原因になります。正しい知識を身につけて、ベストスコア更新を目指しましょう。


この記事でわかること

  • ワンペナとOBの決定的な違い(比較表あり)
  • 赤杭と黄杭の処置方法の違い(図解解説)
  • 「水溜り」はワンペナではない?正しい救済ルール
  • 膝から?肩から?正しいドロップの方法
  • 前進4打などのローカルルールとの兼ね合い

 

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【図解】ゴルフの「ワンペナ」とは?OBとの違いを比較

まず、初心者の方が混同しやすい「ワンペナ(ペナルティエリア)」と「OB(アウト・オブ・バウンズ)」の違いを明確にしましょう。

日本のゴルフ場では通称「ワンペナ」と呼ばれますが、正式なゴルフルールでは「ペナルティエリア」と呼びます。

ワンペナとOBの比較一覧表

この表を覚えておくだけで、コース上の迷いが9割なくなります。

項目 ワンペナ(ペナルティエリア) OB(アウト・オブ・バウンズ)
意味 池やクリークなど、そのまま打つのが困難なエリア プレー区域の外(白杭の外側)
罰打 1打罰 1打罰
次の打数 例:1打目で入ったら次は3打目 例:1打目がOBなら次は3打目
打つ場所 入った地点の近くへドロップして進行可能(※杭の色による) 元の場所(打った場所)から打ち直し
距離のロス 少ない(前に進めることが多い) 大きい(距離も稼げず戻る必要がある)

最大の違いは「打つ場所」です。OBは「打ち直し」で距離を稼げませんが、ワンペナは「処置をして前に進める」ため、OBよりは傷が浅いと言えます。

注意!「水溜り」はワンペナではありません

よくある間違いですが、雨上がりのコースにある「一時的な水溜り」はワンペナではありません。

これは「異常なコース状態(カジュアルウォーター)」と呼ばれ、無罰(ノーペナ)で救済を受けられます。水溜りを避けて、ホールに近づかない最も近い場所からプレー可能です。「水に入ったら全部ワンペナ」と勘違いして1打罰を加えないように注意しましょう。

ワンペナ発生!どこから打てる?(杭の色別対処法)

ワンペナ(ペナルティエリア)に入ってしまった場合、どこから打てばいいのでしょうか?実は「杭の色(赤か黄色か)」によって選べる選択肢が変わります。

1. 赤杭(レッドペナルティエリア)の場合

現在のゴルフ場の多くは、進行を早めるためにこの「赤杭」を採用しています。選択肢は以下の3つです。

  1. 元の場所から打ち直す(1打罰)
  2. 後方線上の救済(1打罰):ホールと「ボールが横切った地点」を結んだ後方線上にドロップ。
  3. ラテラル救済(1打罰):これが最も一般的です。「ボールが横切った地点」から、ホールに近づかない2クラブレングス以内にドロップ。

ほとんどのゴルファーは、3番目の「横に出してドロップ」を選択します。これが一番距離を損しないからです。

2. 黄杭(イエローペナルティエリア)の場合

池や小川などで見かける黄色い杭です。赤杭との違いは「横に出せない(ラテラル救済がない)」点です。

  1. 元の場所から打ち直す(1打罰)
  2. 後方線上の救済(1打罰):池を越えた地点ではなく、入った地点とピンを結んだ後方に下がってドロップ。

3. 日本独自の「特設ティー(前進4打)」がある場合

日本の多くのゴルフ場には、黄色と黒の縞模様の杭(通称:ワンペナ杭)や、特設ティー(プレイング4)が設置されています。

ローカルルールで「ワンペナの場合は特設ティーからプレーすること」と定められている場合は、そちらが優先されます。初心者の方にとっては、難しい場所からドロップするよりも特設ティーの方が安全にコース復帰できるため、スコアメイクの観点では利用することをおすすめします。

Check!
そのまま打ってもいいの?

はい、可能です。ペナルティエリア内(水がない場所や浅瀬など)にあって、打てそうだと判断した場合は、無罰(0打罰)でそのまま打つことができます。

以前はエリア内でクラブを地面につけること(ソール)は禁止されていましたが、2019年のルール改正でソールしてもOKになりました。ただし、無理をして大叩きするリスクもあるため、ギブアップしてスコアを管理する判断や、潔く1打払ってドロップする勇気も必要です。

 

正しいドロップのやり方(2019年改正ルール)

ワンペナの処置をする際、「ボールをどこから落とすか」も非常に重要です。

  • 昔のルール:肩の高さから落とす
  • 現在のルール:膝(ひざ)の高さから落とす

立った状態で、膝の高さから真下にポロっと落とします。これを投げたり、回転をかけたりしてはいけません。また、ドロップしたボールが救済エリア(2クラブレングスなど)から出てしまった場合は、再ドロップが必要です。

ワンペナを減らしてスコアを縮める戦略

ルールを知ることは防御力ですが、そもそもワンペナに入れないことが最大の攻撃です。

コースマネジメントの基本

ワンペナやOBゾーンが右にある場合、無理に真ん中を狙わず、反対サイドを狙うのが鉄則です。ゴルフで100切りを目指すには、ナイスショットよりも「大事故を避ける」判断が求められます。

自分の飛距離と曲がり幅を知る

「池まで何ヤードか?」「自分のドライバーはどれくらい曲がるか?」を知らずに打つのはギャンブルです。一人で練習を重ねて、自分の番手ごとの正確なキャリーを把握しておきましょう。

まとめ:ワンペナのルールを味方につけよう

ワンペナルティは、OBに比べれば「救いのあるルール」です。正しい処置を覚えれば、パニックにならずに最小限の怪我で切り抜けることができます。

記事のポイントまとめ

  • ワンペナとOBは別物。ワンペナは1打払って近くから打てる。
  • 水溜りは無罰。ワンペナ扱いしないよう注意。
  • 赤杭は横(2クラブ以内)に出せる。黄杭は後ろに下がる。
  • ドロップは膝の高さから行う。
  • 迷ったら同伴者に確認するか、暫定球を打つなどの対策を。

これらの知識を武器に、次回のラウンドでは冷静なコースマネジメントを実践してみてください。ルールを知れば、ゴルフはもっと簡単で楽しいものになります。

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