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ゴルフ初心者のギブアップはいつ?ダブルパーの基準と恥をかかない宣言ルール

ゴルフ初心者の「ギブアップ」は恥じゃない!ダブルパーの基準と正しい宣言マナー

「バンカーから何度打っても出ない…」
「叩きすぎて、今何打目かわからなくなった…」

ゴルフ初心者のうち(特にスコア120〜130以上の時期)は、どうしてもこのようなピンチが訪れます。そんな時、同伴者に迷惑をかけないか不安で焦ってしまいますよね。

結論から言うと、**ゴルフにおいて「ギブアップ」は恥ずかしいことではなく、プレーの進行(ファストプレー)を守るための「立派なマナー」**です。適切なタイミングでボールを拾い上げる勇気を持つことは、上級者からも「周りが見えているゴルファー」として評価されます。

この記事では、初心者が迷いがちなギブアップの明確な基準(ダブルパーなど)や、同伴者へのスマートな宣言方法、スコアの書き方について解説します。


この記事のポイント

  • 初心者が「ギブアップ」すべき明確なスコア基準(ダブルパー・トリプルパー)
  • 「バンカー地獄」などの損切り(サンクコスト)判断
  • 同伴者に好感を持たれるスマートなギブアップ宣言のセリフ
  • ギブアップ時のスコアカードの正しい書き方

ゴルフの「ギブアップ」とは?初心者を救う重要ルール

ギブアップとは、そのホールのプレーを途中で終了し、ボールを拾い上げて次のホールへ進むことを指します。

実は2019年のルール改正で、ストロークプレーにおいて**「最大スコア(マキシマムスコア)」**というルールが導入されました。これにより、アマチュアゴルファーの間でも「一定の打数に達したら切り上げる」ことが、より公式な推奨マナーとして定着しています。

無理にホールアウトしようとして進行を遅らせるよりも、潔くギブアップする方が、自分も周りも気持ちよくプレーできるのです。

【基準】いつボールを拾う?ギブアップの適切なタイミング

では、具体的に「何打叩いたら」ギブアップすべきなのでしょうか? 明確な基準を持つことで、パニックにならずに判断できるようになります。

基本の目安は「ダブルパー」

最も一般的な基準は**「ダブルパー」**です。これはそのホールの規定打数(パー)の2倍のスコアを指します。

  • パー3のホール:6打
  • パー4のホール:8打
  • パー5のホール:10打

多くのコンペやプライベートラウンドでは、「ダブルパーカット(ダブルパー打ち止め)」が採用されています。「倍叩いたら終わり」と覚えておけば、計算も簡単です。

完全な初心者は「トリプルパー」でもOK

まだコースデビューしたてで、空振りもしてしまうような段階であれば、「トリプルパー(規定打数の3倍)」を目安にしても構いません。
ただし、後ろの組が待っている場合などは、スコアに関わらず早めに切り上げる配慮が必要です。まずは全部ボギーで回るペースを目指しつつ、大叩きしそうな時はこの基準を思い出してください。

バンカーやハザードでの「損切り」判断

特に初心者が陥りやすいのがバンカーです。「3回打っても出ない、次こそは…」と思う心理(サンクコスト効果)が働き、ズルズルと打数を重ねてしまいがちです。

  • バンカーで3回打っても出ない時
  • OBを2回連続で出した時

こうなった時は、「ギブアップします」と宣言してボールを拾いましょう。OBが続く場合は、プレイング4の使用やワンペナルティのルールを適用して前に進むのも有効な手段です。

ギブアップ時のスコアはどう書く?

ギブアップした場合、スコアカードには**「そのホールの規定打数の3倍」**または**「+5打」**など、事前に同伴者と決めた上限スコアを記入するのが一般的です。

一般的な例:

  • パー4でギブアップ → 「8(ダブルパー)」または「12(トリプルパー)」と記入
  • 競技ゴルフ(マキシマムスコア採用時) → 設定された最大スコアを記入

100切りを目指すレベルであれば、自分への戒めも含めて正確な打数(推定)を記録しても良いですが、初心者のうちは「上限スコア」で記録して、気持ちを切り替えることをおすすめします。

同伴者に嫌な顔をされない「宣言」のエチケット

ギブアップは恥ずかしいことではありませんが、無言でボールを拾うのはNGです。同伴者にしっかり伝えることで、スムーズに進行できます。

スマートな宣言のセリフ例

  • 「すみません、このホールはギブアップします!」
  • 「ダブルパーを超えたので、ボールを拾います!」
  • 「バンカーから出ないので、ここで上がります。先に行ってください」

このようにハッキリ伝えてボールをピックアップし、速やかにグリーンの外へ移動、またはバンカーならしを行いましょう。この「素早い切り替え」ができる初心者は、非常に好感度が高いです。

グリーン上でのギブアップ(OKパットとの違い)

グリーン上で行ったり来たりしてパット数がかさんでいる場合も、「ギブアップ」は有効です。
よく混同されるのが「OKパット(コンシード)」ですが、これは「次は絶対に入る距離だから打たなくていいよ」と同伴者から言われるものです。
対してギブアップは、自分から「降参します」と宣言するものです。パットが苦手で進行が遅れそうな時は、自分から申し出るのもマナーの一つです。

脱・ギブアップ!次のラウンドでスコアをまとめるために

ギブアップは便利なルールですが、やはり最後までホールアウトする喜びも味わいたいものです。次回のラウンドでギブアップを減らすために、以下のツールや考え方を取り入れてみてください。

1. 便利なアイテムで余裕を持つ

スコアを数えるのに必死でパニックにならないよう、刺すタイプのゴルフマーカーやスコアカウンターを活用しましょう。道具に頼ることで、プレーに集中できる余裕が生まれます。

2. テクノロジーを活用して現状を知る

弾道分析アプリやスコア管理アプリを使えば、自分が「どのクラブでミスをして大叩きしているか」が可視化されます。原因がわかれば、無駄な打数を減らすことができます。

3. 目標設定と練習

まずはゴルフで100切りを目指すという明確な目標を立てましょう。そのために、打ちっぱなしだけでなく一人での練習でショートゲームを磨くのが近道です。

まとめ:ギブアップは「ナイスプレー」への第一歩

いかがでしたか? 最後に今回のポイントをまとめます。

  • ギブアップは進行を守る「賢い選択」であり、マナー違反ではない
  • 基準は「ダブルパー(パー4なら8打)」が一般的
  • 「すみません、拾います!」と明るく宣言すればOK
  • バンカーやパット地獄からの脱出(損切り)として活用する

スコアが悪くても、テキパキとプレーする人は「また一緒に回りたい」と思われます。逆にスコアにこだわりすぎて進行を遅らせる方がマナー違反になりかねません。

時には潔くギブアップして、気持ちを切り替えて次のホールへ向かいましょう!
最終的には、スコアだけでなく「ゴルフは何が楽しい?」という原点、自然の中で仲間と過ごす時間を楽しむことが一番大切です。

ルールを上手に使って、ストレスフリーなゴルフライフを楽しんでくださいね。

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